名古屋の名物グルメ「あんかけパスタ」

あんかけパスタは、進化系パスタの最先端を行くご当地グルメです。あんかけパスタの特徴は店舗ごとの個性が豊かなこと。太めのパスタにトロリとした餡をかけることは各店舗で一致しますが、ディテールはそれぞれのお店の判断に委ねられており、茹で加減や餡の味付けは全く異なります。名古屋で定番のメニューとなっている「ミラカン」は「ミラネーゼ」と「カントリー」の略語で、肉と野菜両方のトッピングを一皿で楽しめるという贅沢な逸品。ミラカンをはじめとしたあんかけパスタを提供するお店を、最近の話題店から老舗の名店まで一挙紹介します。

「パスタ」と言えば、イタリアンを思い浮かべる方がほとんどだと思います。イタリアンのパスタは一般的に、茹でたパスタにソースを絡めていただきますが、あんかけパスタはあらかじめ茹でて置いておいたパスタを油で炒め、辛味の効いたあんかけソースをかけていただきます。同じ「パスタ」という名前で親しまれていますが、調理法が異なっているのですね。この「油で炒める」という工程はあんかけパスタにおいて、とても大事になってきます。次の項でご説明しますね。

あんかけパスタの麺は、太麺が使われることが多いようです。イタリアンのパスタで使われるのは、1.2～2mmくらいが多いですが、あんかけパスタの麺は極太の2.2mmが使われるのが一般的です。これはとろみのある「あん」がよく絡む太さで、名古屋では親しまれているようです。
この極太麺を美味しくいただくためのポイントが、先ほど触れた「油で炒める」という工程です。茹でたパスタを油で炒めてコーティングすることによって、あんが程よく絡み、とろりとした食感を楽しめます。