名古屋の名物グルメ「手羽先」

かつては調理されることすら珍しかった手羽先ですが、名古屋人の創意工夫によって現在は全国区のグルメにまで発展を遂げています。最大の特徴はピリっとしたスパイシーな味わいでしょう。素揚げしたジューシーな手羽先に甘辛いタレを絡ませ、スパイスと胡麻を振りかけた手羽先は、小さな子供からお酒好きの大人にまで好まれる万能なご当地グルメです。庶民でも注文しやすい価格帯の手羽先ですが、パリパリした食感を表現するために二度揚げするなど、繊細な仕事も垣間見えます。手間暇をかけ、魂を込めて作る手羽先を提供する名古屋のお店を集めました。

名古屋のご当地グルメと言えば、ひつまぶし、味噌カツ、味噌煮込みうどん…など、ボリュームのあるガッツリ系のメニューが多いです。その中で手羽先は、揚げ物ではありますが気軽につまんで食べやすく、お酒のおつまみにもぴったりです。パリパリの食感とスパイスの効いた甘辛い味付けでビールが進み、出張のビジネスマンや地元の飲み会でも人気の高いご当地グルメです。

スーパーなどでも手軽に手に入る食材のひとつ、手羽先。今ではすっかり名古屋のご当地グルメとして定番になっていますが、昔は手羽先と言えば余り物に近い食材だったそうです。他の部位をとったあとは捨ててしまうか、スープに入れて出汁をとるくらいしか使い道がなかった手羽先に、甘辛いタレをつけて揚げたものをお店で出したところ大ヒットとなり、名古屋名物と呼ばれるまでに至りました。

名古屋のご当地グルメの「手羽先」の正式な料理名は「手羽先の唐揚げ」です。一般的に唐揚げと言えば、小麦粉や片栗粉をまぶして衣をつけた料理をイメージする方がほとんどだと思います。名古屋のご当地グルメの手羽先の唐揚げは、この衣がついていないんです！名古屋周辺のお店のほとんどでは、カラッと素揚げにした手羽先に甘辛いタレを塗り、スパイスをまぶすという調理方法をとっています。