平らで太く、滑らかな食感のきしめんは、江戸時代から名古屋で親しまれてきた伝統的なご当地グルメです。冷たくても、温かくても美味しく食べられるきしめんは、キンキンに冷やしてからツルっと流し込むも良し、熱々の出汁をかけて豪快にすするも良し。名古屋らしい味噌煮込みきしめんも名物の一つになっています。普通の麺と比べて出汁が絡みやすいきしめんは、名古屋人が好む濃厚な味付けとの相性が抜群で、名古屋に足を運んだ際には食べ逃すことができない料理です。定番の味を楽しむことができる名古屋の専門店をぜひチェックして下さい。
名古屋のご当地グルメ「きしめん」についてのコラム
きしめんの特徴とは
名古屋のご当地グルメのひとつである「きしめん」。太くて平たい麺が特徴的な食べ物です。この平たい麺が生まれたのは、倹約家の性格を持つ名古屋人ならではのアイデアで、平たい麺だと茹で時間が短縮できるという発想からきているのだそうです。うどんと比べると、茹で時間は約半分に短縮できると言われています。柔らかい食感でありながら、コシがありもちもちとしていて、優しい味のつゆにしっかりと絡みます。
このつゆにも特徴があり、きしめんのだしには「ムロアジ」という魚の節が使われるのが基本です。このムロアジのだしはしっかりと濃い味のだしが取れます。さらに、たまり醤油を入れて味を整えます。きしめんのつゆは濃い味ながらもあっさりとしています。名古屋でご当地グルメを食べ歩きする際に、あっさりとしたものが食べたくなったら、ぜひきしめんを食べてみてください。
きしめんの由来には諸説あり
今では名古屋のご当地グルメを代表する食べ物のひとつとなったきしめんの由来には、様々な説があるとされています。その中から3つ、有名な説をご紹介します。まずはじめに、「きじめん説」です。これは、特別な食べ物だった「きじめん」という雉の肉を入れた麺があり、庶民でも食べられるようにと雉の肉の代わりに油揚げを入れたものがきしめんという名で広まったという説です。名古屋の倹約家の性格からも、この説は有力とされています。次に、「紀州麺説」です。これは、紀州のお殿様が手土産に持ってきた麺を紀州麺と呼び、それが変化してきしめんになったという説です。最後に、「棊子麺説」です。これは、碁石に似た形の丸い団子のような麺に、きなこをつけて食べる碁子麺という食べ物があり、この形が変化して現在の平たい麺の形になり、棊子麺(きしめん)という名で広まったという説です。
自宅でも手軽にご当地グルメのきしめんが食べられます
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